ラグビー日本代表WTB福岡堅樹 “スピードスター”のルーツ

公開日: 更新日:

 一体何か。平川会長が続ける。

「当時の堅樹はスタミナがなかった。ヒラメのように一瞬の瞬発力は誰よりも秀でていた。半面、マグロのようにずっと走れない。練習で5キロ走や7キロ走るといつもビリの方でした。お父さんも『スタミナがないんですよ』と頭をかいていました。今ではタフになったものです(笑い)」

 アイルランド戦の後半37分。試合終了間際、防戦一方だった日本を救ったのは福岡だった。アイルランドのパスをインターセプト。自慢の快足で55メートルを独走した。インゴールぎりぎりで相手に捕まり、トライにはならなかったが、一気にゲインに成功したことで勝利を決定づけるビッグプレーとなった。

「故障明けじゃなかったら走り切っていましたね。実はあれは堅樹が中学時代から得意としていたプレー。守っている時も、どう展開されて相手のパスがどこにどう回ってくるか、ずっと先まで読んでいる。洞察力と集中力があるんです。これは勉強にもつながっています」(平川会長)

 3歳から中学3年までピアノを習っていた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々