著者のコラム一覧
いとうやまねコラムニスト

サッカー、フィギュアスケート、ラグビーなどのコラムニスト。取材・構成・ライティングを担当した土肥美智子著「サッカー日本代表帯同ドクター 女性スポーツドクターのパイオニアとしての軌跡」が好評発売中。

代表出場回数はなぜ「キャップ」?発祥の地で生まれた背景

公開日: 更新日:

 ラグビーサッカーで耳にする「キャップ数」とは、代表戦への出場回数を指す。今大会の開会式にトロフィーを掲げて登場した元ニュージーランド代表のリッチー・マコウ氏の148キャップは超人的な記録だ。なぜキャップなのか? それは代表に選出されるとキャップ(つば付き帽子)をもらえるからである。

 英国において、19世紀には上流階級の子女がスポーツに使うキャップがすでに存在した。ラグビー発祥の地「ラグビースクール」での話だが、1839年に国王ウィリアム4世の未亡人であるアデレード妃の御前試合が行われた。当時、白ズボンに白ジャージー姿だった生徒たちは、2チームが識別できるように各寮のカラーで作られたベルベット帽をかぶることになった。その時の絵が残っているが、これがラグビー初のキャップではないかといわれている。

 近代スポーツでキャップが使われた記録は、1872年のサッカーのスコットランド―イングランド戦。1886年からは、イングランド代表として出場した全員に記念キャップが贈られるようになる。その習慣が他のスポーツや国外にも広がったようだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束