「死ね」暴言の笠りつ子に厳重注意のみ…遅すぎた大甘処分

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 協会の懲戒規定では、最も軽いのが「戒告」で口頭注意。小林会長はこの日の午前、「厳重注意」処分を下した。笠からは今週開催の「伊藤園レディス」(11月15~17日)までの出場自粛の申し出があり、受理したという。協会からの出場停止処分はない。

 昨年男子ツアーでは、片山晋呉(46)がプロアマ戦で招待客に不快な思いをさせ、約3カ月ツアー出場を自粛し、30万円の制裁金と厳重注意処分を受けた。それに比べても笠のケースは大甘処分といえる。

 プロゴルファーは誰のおかげでメシが食べられているのか。主催者がトーナメント開催に大金を出し、戦う舞台を用意。ファンがチケットを買って観戦し、応援してくれるからだろう。

 女子大会の成功のために一生懸命になって汗をかいている裏方の関係者に暴言を吐いても、この程度の処分で済むのが日本のプロゴルフ界。小林会長は、事の重大さがわかっていないことがよくわかる。

【写真特集】初日2位タイにつけた笠りつ子/ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ

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