筒香レイズと2年契約の裏 ポジションたらい回しの可能性も

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 レイズと2年総額約13億2000万円で合意した筒香嘉智(28)に関して、スポーツマスコミは大騒ぎ。「日本人初4番デビュー」「打倒ヤ軍切り札」「三塁 左翼 DH マルチ起用」などとかまびすしい。

 だが、筒香はレギュラーを約束されているわけではない。今季、ア・リーグ東地区2位でポストシーズンに進出したレイズは、すでにポジションが埋まっていて、さらに選手層を厚くしようという段階。左翼は今季33本塁打のメドーズ、三塁は打率・267、14本塁打のディアス、一塁は19本塁打の崔志万と、筒香が日本で経験したポジションには実績あるレギュラーがいるうえ、ア・リーグ西海岸のスカウトはこう言った。

■さらなるパワーヒッター獲得の可能性

「筒香が何より評価されたのはパワーですが、さらにFAで一発の期待できるパワーヒッターを獲得する構想がレイズにはある。今季20本塁打のガルシア(前レイズ)、25本塁打のクロン(同ツインズ)らの名前がまだ、補強リストに残っているというのです。三塁手のディアスが右打者のため、筒香は現時点で右腕が先発してきたときの三塁が最も有力ですが、要は三塁、左翼、一塁とレギュラーの調子や相手投手に応じてポジションをたらい回しにされる可能性が高い。そのうえガルシアやクロンの獲得に成功するようなら、DHのポジションもふさがってしまいますからね」

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