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鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

アリゾナ、フロリダでの公式戦実施案はTV局と政権への配慮

公開日: 更新日:

 公式戦の開幕日を延期した大リーグの中でにわかに持ち上がったのが、「スプリング・トレーニングの開催地であるアリゾナ州とフロリダ州で公式戦を行う」という案だ。

 新型コロナウイルス感染症の終息の見通しが立たず、有効なワクチンも未発見の段階だけに、関係者の間からは時期尚早の声が上がっている。

 また、各球団のスプリング・トレーニングの実施場所が自動車で1時間以内の場所に集まっているアリゾナ州に比べ、フロリダ州の場合は州の全域にわたってスプリング・トレーニングが行われているなど、選手の移動が障害となることは否めない。

 さらに、両州には公式戦を実施できる野球場が26カ所あるものの、夏の暑さをしのげる全天候型の球場はフロリダ州がトロピカーナ・フィールドとマーリンズ・パーク、アリゾナ州がチェイス・フィールドのみという点も、夏の酷暑を考えれば不安要素となる。

 それにもかかわらず、こうした案が検討されているのはなぜだろうか。

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