著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

ランキング改正で現実味が…あるか錦織圭“棚ボタ”GS初制覇

公開日: 更新日:

■22人まで欧州勢

 たとえば、中止になったウィンブルドンは昨年のポイントを認め、優勝したジョコビッチの2000ポイント、8強だった錦織の360ポイントが残る。この改正は全米にも影響するだろう。

 全米後にはヨーロッパのクレーコートに移り、9月13日からマドリード、ローマと2つのマスターズ大会から全仏につなげる流れだが、EU諸国と米国の間にはまだ出入国規制があり、2週間の観察期間などが課せられている。選手がリスクを負って大西洋を渡りたくないのはもちろんだ。

 ランキング改正はそれを考慮して昨年のポイントを担保し、欧州勢は危険を冒してまで全米に出る必要がなくなった。

 昨年優勝のナダルは2000ポイント、準優勝のメドベージェフは1200ポイントをキープし、心置きなく9月のクレーコートに備えるだろう(同じ大会に参加した場合は成績上位を加算)。現在のツアー勢力は西高東低。世界31位の錦織の前の22人までが欧州勢だから、彼らが欠場すればもしかしたら……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束