8.23セイコーゴールデンGP開催へ 新国立初の陸上大会に?

公開日: 更新日:

 見通しは明るくない。

 日本陸連は13日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期されていた「セイコーゴールデングランプリ」(当初は5月10日)を8月23日に国立競技場で開催すると発表した。

 コロナ禍により、海外選手は出場せず、無観客で行われる。今回はインターハイが中止になった高校生の選抜選手の参戦が検討されている。

 日本陸連の横川浩会長は、「栄えある国立競技場の舞台から、競技会再開を待ちわびたアスリートたちの元気な姿と陸上競技の魅力を存分に届けてまいります」などとコメントした。

 だが、新国立のある東京都は連日3桁の感染者を出している。立憲民主党枝野幸男代表のように、東京都に緊急事態宣言を再発令すべきだとの声もある。東京の感染状況が悪化の一途をたどれば無観客でも開催は厳しいとみている関係者もいる。

 さらに、新型コロナの感染が終息しなければ、今年中にも東京五輪中止の決定がなされるかもしれない。

 国際問題から1980年モスクワ五輪のボイコットが決まった時は、1週間後に幻の五輪代表を決める大会があった。喪失感を抱える選手にとっては酷な選考会だった。コロナ次第ではその大会さえ新国立で実施できないかもしれない。「まさか」の話で終わればいいのだが……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情