桑田真澄に“鬼と仏”の二面性 PL学園、巨人時代の後輩語る
巨人周辺がいまだにザワついている。
突然の入閣で15年ぶりに古巣巨人への復帰が決まった桑田真澄投手チーフコーチ補佐(52)。さっそく、「たくさん走って、たくさん投げるという時代ではない」と前近代的な練習を否定、「スポーツ科学の発展で解明されてきたことをフル活用したい」と独自の指導方針を開陳すると、「なにを言っとるか!」と語気強く異論を唱えたのはOBの張本勲氏だ。
「こういう若い人(指導者)がどんどん出てきてくれなきゃ。(しかし)気に入らないのは、たくさん走ってたくさん投げる時代じゃない? そんなこと言っちゃダメだ。練習は徹底的にさせなきゃダメ。科学的にやるんだったら東大生が全部うまくなるわ」
そう言って、情報番組の自身のコーナーで“喝”を入れたのだ。
異例の時期に実現したビッグネームの入閣に、球界OBやチーム関係者もウの目タカの目。皮肉を込めて、「現役時代から合理主義。高卒1年目の春のキャンプでいきなり『きょうはノースローにします』と言ったくらいだからね。量より質という考え方は、今の時代に歓迎されるとは思う。ラクだし、選手に好かれる指導者にはなるんじゃないの」とコーチ経験のあるOBは、「お手並み拝見」とニヤリである。