市船橋(千葉)海上監督に聞く「高校完全無償化で公立校の受難はますます加速しませんか?」

公開日: 更新日:

 9日、明豊(大分)と対戦する市船橋は戦国千葉を勝ち抜き、3年ぶりの出場。しかし今夏の全出場校49校のうち、公立はわずか6校と、2010年からの15年間で最少。私立との二極化が進む中、受難の時代に直面する公立校の現状を海上雄大監督(43)に聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 ──強豪私学を押しのけて3年ぶりの甲子園出場。

「私学を倒して、というのはモチベーションの一つとしてやっています。ただ、そこはお互い切磋琢磨で、私学の監督さんと会ったときはいろんな話をさせていただきますし。今年でいうと、3年生はマネジャーを入れて52人、3年前の甲子園を見て入ってきた子たちが中心となって、チームとしてのまとまりができていることが大きいと思います。個々の選手が効率よくパフォーマンスを発揮できるような環境をつくることを心がけています」

 ──高校野球で公立校は受難の時代。生徒集めの点ではどのように?

「公立なので制限もありますが、ウチでやりたいって子をつくるためには、メディアの方に取り上げていただいたり、結果を出すこともそうですし、やっぱり口コミが大事になってきます」

 ──といいますと。

「私は学校職員として学校運営に携わっています。学校をどうブランディングしていくか、というのは常に課題です。船橋市のシンボルにできるように、プライドを持ち、他の部活や先生方とも協力し、各運動部が切磋琢磨しながらチームづくりをしている点では、いい効果が出ているのかなと思います」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    金足農・吉田大輝は「素質は兄・輝星以上」ともっぱらだが…スカウトが指摘する「気がかりな点」

  2. 2

    【夏の甲子園】初戦で「勝つ高校」「負ける高校」完全予想…今夏は好カード目白押しの大混戦

  3. 3

    中央学院戦の「1安打完封負け」は全部私の責任です。選手たちにもそう伝えました

  4. 4

    参政党・神谷代表が予算委デビューでダサダサ提案 ムキ出しの「トランプファースト」に石破首相もNO

  5. 5

    金足農(秋田)中泉監督「やってみなくちゃわからない。1試合にすべてをかけるしかない」

  1. 6

    ドンが次々に退く“昭和の芸能界”の終焉…権力集中、ムラ社会化したいびつな世界だった

  2. 7

    ドジャース大谷翔平の突き抜けた不動心 ロバーツ監督の「三振多すぎ」苦言も“完全スルー”

  3. 8

    8.31に「備蓄米販売リミット」が…進次郎農相は売れ残りにどう落とし前をつけるのか?

  4. 9

    世耕弘成氏がもたらした和歌山政界の深いミゾ…子飼いの参院議員が自民から除名、“紀州戦争”の余波続く

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明