甲子園球児のどこを見る?日本ハム元GMの山田正雄スカウト顧問が徹底解説

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 甲子園のネット裏で球児の一挙手一投足に目を光らせているのがプロ球団のスカウトたちだ。彼らは具体的に球児のどこに注目しているのか。花巻東(岩手)の大谷翔平(現ドジャース)や東北(宮城)のダルビッシュ有(現パドレス)の獲得に携わった元日本ハムGMの山田正雄スカウト顧問に聞いた。

  ◇  ◇  ◇

■腕の振り方の速さの見極め方

 ──投手の場合、見るべきポイントみたいなのがいくつかあると思いますが。

「やっぱり僕らがパッと見て、このピッチャー、大成しそうだなと思うのは、バッターと戦っていくんだという迫力があること。そういうのはすごく大切だと思いますけどね」

 ──そういう迫力は投手のどのあたりに感じるんでしょうか。

「ひと言で言えば、腕を振ることができるかどうか。コントロールを考えながら投げてるよりも、そっちの方が大切だと思います」

 ──どのピッチャーも腕は一生懸命振ってるように見えますが……。

「ピッチャー全体を見ていてもわからない。視界を絞って腕の振りだけを見るんです。特にトップの位置からフォロースルーまで。そうすると腕の振りが速いか、速くないかがわかるようになる。望遠鏡なんかで、そこだけに焦点を当てて見ていたら、よくわかります。腕の振りが柔らかく、しなり、フォロースルーで腕が脇の下に絡みつくような……。特に腕の振りが緩みがちな変化球のときに速く振れるかどうか」

 ──他に投手を見るポイントはどんなところでしょう。

「あとは軸がブレないこと。右投手が投げるときに頭が一塁方向に倒れないかどうか。頭が倒れずに正面を向いたままであれば、テイクバックのときに腕が一瞬、頭の陰に隠れる。そこから腕が鋭く振られるから、打者は球の出どころが見えづらいのです。ただ、顔が一塁方向に逃げても、手が顔の後ろに隠れれば打者は見にくくなるので、一概には言えませんが」

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