プロ野球キャンプ“百害あって一利なし”専門家「中断」言及

公開日: 更新日:

「地域にご迷惑をかけるような状況になったときには、キャンプを途中でやめるという判断も考えないといけない」

 25日に開かれた、プロ野球とJリーグが合同で行う新型コロナウイルス対策連絡会議。「私見ですが」と前置きしたうえで、こう言ったのが専門家チームの舘田一博氏(東邦大教授)だ。

 プロ野球は2月1日のキャンプインが間近に迫る。当面、全球団が無観客で行うことが決定。チームは移動前に関係者全員がPCR検査を実施し、キャンプ中も定期的にスクリーニング検査を行うなどの感染対策が確認されたが、3月26日の開幕を予定通りに迎えるため、なんとしてでもキャンプの完走を目指したいプロ野球に、専門家チームの賀来満夫座長(東北医科薬科大特任教授)からも「現地の医療を逼迫させないことが重要」とクギを刺された格好だ。

 当然だろう。11都府県に発令された緊急事態宣言は解除予定の2月7日以降も延長される可能性が現実味を増している。プロ野球のキャンプを受け入れる宮崎県と沖縄県も独自の緊急事態宣言を出す中、球団関係者や報道陣を含めて1チーム100人前後の人間がゾロゾロと乗り込んでくれば当然、感染拡大のリスクは増す。首都圏に比べて医療体制が脆弱な沖縄や宮崎は気が気でない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗