プロ野球キャンプ“百害あって一利なし”専門家「中断」言及

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■序盤の投げ込みや振り込みは“慣例”

「そもそも、実績や年齢が違い、目標も課題も違うはずの選手たちが一斉に練習を始め、同じメニューをこなす日本のキャンプに意味があるのか」

 こう疑問を呈するのは評論家の権藤博氏だ。

 在京球団のコーチもこう言った。

「正直、本拠地球場と二軍施設を使えば、地元でもキャンプをやれないことはない。このコロナ禍でイベントや催事は軒並み中止。本拠地は空いているんだから。この状況で球団からはキャンプ地でも不要不急の外出を控えるよう厳しく通達されている。現地でも練習以外は宿舎に缶詰め状態。肩身の狭い思いをしながら息苦しい1カ月を過ごすくらいなら、地元でキャンプをやって自宅から通った方が精神衛生上もいい。今の選手は昔と違ってオフの自主トレでかなりハードな練習を積んでいる。キャンプ序盤に行う振り込み、投げ込みなどは必要ないのがホントのところ。あれは慣例でやっているようなものだから。緊急事態宣言が解除されたあとにそれぞれのキャンプ地に集合して練習試合などの実戦をこなすスケジュールで十分だ。キャンプ期間が短縮されるし、その分感染リスクも減るだろうし」

 巨人の一部主力選手は本拠地の東京ドームでキャンプをスタートする。わずか4日間で沖縄に移動するが、これを機に旧態依然としたキャンプを見直すべきではないか。

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