好スタート切ったエンゼルス最大の不安は「大谷の二刀流」

公開日: 更新日:

「マドン監督も二刀流の調整の難しさを痛感しているのでしょう。開幕前は『投手中心の起用になる』と話していましたが、今季初戦で露呈したようにマウンドでのスタミナ不足は否めません。投手専念であれば、レギュラーシーズン中であっても走り込んだり、マメを予防するためにある程度の投げ込みはできるとは思いますが、二刀流ではそれも難しい。開幕から大谷の打撃が好調なだけになおさらでしょう。首脳陣からすれば、投手として起用しにくいのではないか」(Jスポーツメジャーリーグ中継で解説を務める評論家の三井浩二氏)

 エ軍は先発6人制を敷いており、大谷はローテーションの4番手だ。大谷が先発を回避したことで、他の先発陣にしわ寄せが生じている。通常通りなら中5日の先発だが、開幕投手を務めた右腕バンディ、左腕キンターナの2人は中4日での登板を強いられた。

「エ軍は現状、大谷の状態を最優先してローテを形成しています。先発6人制は他の投手も納得しているはずですが、登板順が崩れると、調整が難しくなり、各投手とも消耗しかねない。キャニングは右肘に不安を抱え、ヒーニーは18年に大谷が受けた靱帯を修復するトミー・ジョン手術を受けた。カッブも右肩に古傷を抱えている。大谷中心のローテが他の投手陣へのしわ寄せとなり、好調なリリーフ陣の負担にもつながりかねません」(前出の三井氏)

 大谷本人が投手として不安を抱えているうえ、先発回避の影響が他の投手陣にも及んでいる。好スタートを切ったエ軍に不安があるとすれば二刀流の弊害か。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗