阪神「ヌケヌケ」崩れるも連敗…交流戦で“ザル守備”再露呈

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 ようやく「ヌケヌケ」から脱出できた――と言っても黒星が並んでは意味がない。

 阪神は6日のソフトバンク戦を落とし、4月27、28日以来、交流戦では初の連敗となった。5月14日の巨人戦から勝ちと負けを交互に繰り返し、相撲用語で言うところのヌケヌケが、ついに崩れた。

 この日は先発予定だったガンケルが体調不良のため、急きょ高卒2年目の西純矢が先発。初回に3点を失った。予定外の登板で立ち上がりの不調は責められないものの、その後の失点は「仕方ない」では済まされない。

 四回は大山の2試合連続となるエラーが失点につながり、五回は中継ぎの斎藤が暴投して三塁走者が生還。八回は坂本の悪送球、中野の失策で傷口をさらに広げてしまった。これで前日5日に続き、2試合連続3失策。ザルの守備陣だ。

 阪神の42失策は12球団ワースト。セのポジション別失策ランキングは、一塁手と二塁手以外の全てで阪神選手が1位あるいは1位タイだ。それでも開幕から好調とあれば細かいミスは目立たず、在阪メディアも大きく取り上げてこなかった。懸念されていた交流戦で、弱点が再び露呈した。

 かつて阪神で監督を務めた野村克也氏は「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」と言った。穴あきグラブを修繕しないと貯金14も砂上の楼閣だ。

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