【柔道】新井千鶴「金」を呼んだ準決勝の死闘、辛酸なめた過去からの脱却

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 柔道女子70キロ級決勝は新井千鶴(27)がオーストリアのM・ポレレスを破り金メダルを獲得。日本柔道陣は今大会5日連続、6個目の金となった。

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 この試合は開始から1分8秒で新井が小外刈りを仕掛け、技ありのポイントを得ての優勢勝ちだった。

 大苦戦したのは準決勝。新井はM・タイマゾワ(ROC)の投げ技を警戒しながら何度も抑え込みを狙うが、体が柔軟なタイマゾワは、腕や背中の骨が折れそうな苦しい状態からも体をねじって逃げる。延長(ゴールデンスコア)に入り16分を超えても勝負が決まらず、最後は新井が送り襟締めで失神させての一本勝ちだった。

 新井は前回のリオ五輪は代表漏れ。2017、18年の世界選手権で優勝。3連覇を狙った19年大会は3回戦負けも、今大会は優勝候補に挙げられ、期待に応えた。

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