<5>GMから「野球最高責任者」へ…肩書変更が物語るフロント業務の多様化
低予算ながら2年続けてリーグ最高勝率をマークしたレイズの意思決定を行うのは38歳のエリック・ネアンダー野球最高責任者(The President of Baseball Operations)である。
今季中に契約を延長するまではGMの肩書だったが、延長後はその肩書が取れている。
シルバーマン球団社長は「これは昇進ではなく、役柄も権限もこれまでと何も変わらない。この変更に伴い新しいGMを起用する予定もない」と述べている。
肩書変更の動きは、メジャーの世界では顕著になっている。
レイズの発表の1週間後、カンザスシティー・ロイヤルズのデイトン・ムーアGMも同じように野球最高責任者という肩書に変更(こちらは昇進となっている)され、これまでのアシスタントGMがGMに就任している。
ムーア氏も低迷するチームを、生え抜きを育成することで土台から立て直し、2015年にワールドチャンピオンに導いた手腕が当時大きく評価された。