<5>GMから「野球最高責任者」へ…肩書変更が物語るフロント業務の多様化

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 このような動き、実はアメリカの経済誌「フォーチュン」が企業の総収入に基づき全米上位500社を発表する「Fortune500」に載る企業に似ているという。そのような企業では「社長」とともに「最高責任者(The Chief Officer)」を併用し、企業のかじ取りの責任を担っているという。

 肩書をめぐる変化は、最初、レイズで起こった。2005年にストゥ・スターンバーグ氏がオーナーに就任した際、当時のチャック・ラマーGMを現在ドジャースのアンドリュー・フリードマン氏に交代させた際の肩書はGMではなく、野球部門上級副社長(Executive Vice President of baseball Operations)だった。当時はスターンバーグ氏が金融界出身だったので、その世界からの適用であったように揶揄されたという。

 9月28日付の「ニューヨーク・タイムズ」紙によると、現在、野球部門の最高責任者がGMである球団は30チーム中16チーム。その他のチームでは同部門の最高責任者は「野球最高責任者(The President of Baseball Operations、もしくはThe Chief Baseball Officer)」という肩書になっているそうだ。

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