広島・坂倉が打率セ2位の大躍進 恩師が語る「打撃開花の裏に鈴木誠也あり」

公開日: 更新日:

 首位打者を巡るチーム内のデッドヒートに決着がついた。

 タイトルを獲得した広島鈴木誠也(27=打率.317)に最後まで食らいついたのは高卒5年目の後輩、捕手の坂倉将吾(23=同.315)だ。今季最終戦となった11月1日のヤクルト戦で3打数2安打。鈴木には及ばなかったものの、リーグ打率2位でシーズンを終えた。昨季81試合から、今季は一塁手との“二刀流”で132試合に出場。9月と10月始めには打率トップに躍り出て、捕手にして首位打者という史上5人目の快挙に現実味を持たせた。

 日大三高の恩師、小倉全由監督(64)は坂倉の飛躍の理由を「鈴木誠也選手が刺激になっているようです」と、こう分析する。

「坂倉は鈴木選手について『誰よりもバットを振っている。普通の人なら体を壊すレベル』と驚嘆していました。偉大な先輩を前に、練習量では負けないように取り組んでいたのでしょう。私は日大三高で『目標を高く、プロを目指せ』と指導するので、これを口にする選手は多かった。その中でも坂倉は別格で、口先だけでなく強い執念を持って取り組んでいました。低い方には流されず、芯が太い子なんです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い