大谷翔平“満票”でア・リーグMVP! 年間副収入もすでに約7億円でメジャーNo.1の稼ぎ

公開日: 更新日:

満票はアでは14年の同僚トラウト以来

 今季のメジャーで最も活躍した選手であると同時に、最も副収入の多い選手でもあった。日本時間19日、ア・リーグMVPに選ばれた大谷翔平(27=エンゼルス)のことだ。

 全米野球記者協会会員(BBWAA)30人による投票で、大谷は満票を得て、2位ゲレロ、3位セミエン(ともにブルージェイズ)に大差をつけて栄誉を手にした。日本人選手による選出は2001年のイチロー(マリナーズ)以来2人目で、満票での受賞はア・リーグでは14年の同僚トラウト以来、7年ぶり11人目の快挙である。

 専門局MLBネットワークの番組にリモート出演した大谷は「すごくうれしい。投票してくれたBBWAAの記者の皆さん、監督、コーチ、トレーナーや支えてくれた皆さんに感謝したい」と喜びを口にした。

 今季の大谷は投手として23試合に登板して9勝2敗、防御率3.18。打者では打率.257、46本塁打、100打点、26盗塁。ベーブ・ルース以来となる「2ケタ勝利と2ケタ本塁打」達成はならなかったが、ゲレロらと最後までア・リーグ本塁打王争いを演じた。投打の二刀流にわたる歴史的な活躍が評価され、選手では史上16人目のコミッショナー特別表彰を受賞した。

経済効果は日米合わせて250億円超え!

 ルックス、立ち居振る舞いを含め、全米を魅了した二刀流を広告業界が放っておくはずがない。日本時間17日には仮想通貨取引所のFTXとパートナーシップ契約を結んだばかり。この他にもスポーツ用品や飲料メーカー、航空会社や銀行、アパレル企業ら計11社とスポンサー契約を結んでおり、今年7月に米経済誌「フォーブス」が発表したスポンサー収入ランキングによれば、野球のサラリー以外の稼ぎは約6億8500万円。ハーパー外野手(フィリーズ)の約5億7200万円、ブライアント内野手(カブス)の約4億円を抑えてメジャー最高額だという。

 大谷が契約したFTXは米プロバスケットボールNBAのスーパースターであるステフィン・カリーもパートナーに名を連ねており、米広告関係者の話を総合すると、契約金は約2億円。仮に大谷がカリーと同額なら、現役時代のイチロー(マリナーズ)の副収入をも上回るとみられる。

 二刀流がもたらす経済効果もケタ違いだ。関西大学の宮本勝浩名誉教授による算出では、MVP獲得による今後1年間の経済効果は日米合わせて約251億9247万円。同教授は「一人のスポーツ選手がもたらす経済効果としては空前絶後の金額」としている。

 日米の経済を潤す大谷はグラウンド内外のMVPと言ってよさそうだ。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  5. 5

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  1. 6

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  2. 7

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  3. 8

    メジャー挑戦組出場の追い風になるのか? 巨人岡本は「絶対に出たい。ただ…」

  4. 9

    阿部巨人かつての盟友・李承燁氏に打撃コーチ緊急打診の深層…来季首脳陣発表後にナゼ?

  5. 10

    星野監督と1週間連続の晩飯ざんまい…ハワイ自主トレ中に突然、「星野ですう~」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ