大谷翔平を脅かすマリナーズの資金力 菊池雄星ら高給選手放出でFA大物獲り画策

公開日: 更新日:

 米大リーグ機構(MLB)は日本時間17日、最優秀監督賞を発表し、ア・リーグはレイズのケビン・キャッシュ(43)、ナ・リーグはジャイアンツのゲーブ・キャプラー(46)の両監督が選出された。

 今季、ア・リーグでレッドソックス、ヤンキース、ブルージェイズとレギュラーシーズン最終戦までポストシーズン(PS)進出争いを繰り広げたマリナーズのスコット・サービス監督(54)は選ばれなかった。

 このサービス監督が指揮を執り、長期にわたる低迷からの脱却を果たしたマ軍は来季、エンゼルス・大谷翔平(27)に立ちはだかりそうだ。

 マ軍は地区優勝、PS進出を目指し、今オフはチームの更なる強化に着手。チーム再建の手腕を評価し、すでにサービス監督と来季からの複数年契約で合意した(条件等は非公表)。

 地元メディアによれば、菊池雄星(30)との4年総額約75億4000万円の球団オプションを行使せず、高給取りとの契約延長を見送って人件費を削減したことで、約80億円の補強費用を捻出。潤沢な資金を手にしたジェリー・ディポトGMは大型補強に動くことを示唆しており、サイ・ヤング賞右腕のシャーザー(ドジャース)、大谷と本塁打王を争ったセミエン内野手(45本=ブルージェイズ)らFAの目玉選手の獲得に乗り出すとみられている。

 さらにマ軍のマイナーには投手、野手とも若手の有望株が豊富だ。交換要員に事欠かないため、7月末のトレード期限までに若手と引き換えに他球団の主力選手を手に入れることは十分に可能だ。

 大谷はマ軍相手に投打ともカモにしており、通算3試合に登板し、2勝0敗、防御率2.37。打者としては打率こそ2割1分7厘ながら、11本塁打、32打点。過去4年間で対戦した22球団の中でマ軍投手から最も多く本塁打と打点を稼いできたが、来季は一転して同地区のライバルにカモにされかねない。

エンゼルスが160キロ右腕と「1年24億円」で合意

 今オフ、先発投手の補強が急務のエンゼルスが早くも1人確保した。

 メッツからFAになっていた右腕ノア・シンダーガード(29)と1年2100万ドル(約24億1000万円)で合意。大リーグ公式サイトなど複数の米メディアが日本時間17日に伝えたところによれば、健康診断を経て正式契約を結ぶという。

 メッツでエース格を務めてきたシンダーガードは過去6シーズンで3度の2ケタ勝利を挙げ、通算47勝31敗。昨年3月に右肘にメスを入れたが、今年9月に復帰した。最速160キロ超の剛速球が武器の本格派だ。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  1. 6

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  2. 7

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  3. 8

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ

  4. 9

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝