同級生が語る新庄剛志 「貪欲さと前向きさ」は高校時代もメジャー時代も変わらない

公開日: 更新日:

西村慎太郎(西日本短大付高監督)

 新庄剛志監督(49)の母校・西日本短大付(福岡)の野球部は当時、軍隊ばりの厳しさがあった。

「全体練習は16時から深夜0時まで。1年時は朝5時からグラウンドの整備です。全寮制とはいえ、今では考えられない時代ですよね。我ながら、よく辞めなかったなと思うくらいしんどかったです」

 苦笑しながらこう語るのは新庄の高校時代の同級生で、現在は同校野球部の監督を務める西村慎太郎氏(49)だ。

 特に部員を苦しめたのがポール間走だった。100本ダッシュを命じられることは日常茶飯事。その上、時間制限まで設けられ、クリアしなければ回数にカウントしてもらえなかったという。西村氏が続ける。

「先輩が『あと1本、クリアしたら終わり』と言ってくれるのを待ちながら、ひたすらに走る。でも、先輩が声を掛ける頃には体力がもう尽きていますから、『あと1本』が終わらない。その中でただひとり、新庄だけはあっさりとクリアしていました。『中学時代の方がキツかった』と(笑い)。全体練習が終わる0時以降も1、2時まで当たり前のようにバットを振っていました。彼の高校時代はコツコツと練習しているイメージしかないです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾