都市対抗野球に足を運ぶ本当の狙い ドラフト候補の品定めだけじゃない

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 まったく、どこのどいつだよ。オレが第1試合を見ただけで、さっさとトンズラしたことを部長にご注進したのは。

 先月末から東京ドームで行われた社会人の都市対抗野球。その日はプロ注目の選手が第1試合に出るというんで、朝からドームへ。居眠りもせずに、その選手をしっかりとチェックした。調子はいまひとつだったけれども、実力の片鱗はうかがえたし収穫もあった。部長は用事があるってドームに来てなかったし、天気もよかったんで久々にゴルフの打ちっ放しでも行こうと思って第1試合が終わると同時にこっそりドームを出たんだ。

 ところが、その日の夜になって部長から電話が入った。「おまえ、きょうはさっさといなくなったらしいじゃねーか。また、ゴルフの練習か?」なんて嫌みタップリに言うもんだから、こっちはシドロモドロさ。

 部長にチクったのは現場にいたウチのスカウトか、それとも他球団にいる部長のスパイか。それとなく部長に探りを入れたけど、もちろん教えちゃくれない。それどころか「おまえの徳のなさだろーが」なんて言われる始末だ。

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