山本由伸がプロ2年目で後輩に語った“チーム愛”メジャー挑戦よりも「オリックスで優勝したい」

公開日: 更新日:

オリックス・山本由伸物語(下)

「由伸さんの投球を初めて見たのは、高校入学直前の練習見学でした。もう言葉が出なかった。これは打てそうにないと」

 笑い交じりに振り返るのは山本由伸(23)の都城高の1年後輩である福田尚輝さんだ。

“剛速球を淡々と投げ込むスゴイ先輩”という第一印象は、入学後に大きく変わることになる。

「多くの先輩は挨拶しても普通に返す感じでしたが、由伸さんは違いました。『おう、なんや~!』とちょっかいを出してくれる(笑い)。普段はいつもニコニコしていて、マウンドにいる時とのギャップが凄いんです。僕が屋外の便所を掃除していると、『入ってもよろしいでしょうか』と冗談めかして頭を下げ、水浸しの床にスパイクのドロが落ちないように、ソロリソロリと丁寧に進んで用を足したり(笑い)。上下関係が厳しい部活でしたが、由伸さんは偉ぶることもなく、とにかく優しかった」

 投手だった福田さんは練習などで多くの時間を共にした。高校最後の夏が終わったその日の帰り際に譲り受けたシューズは宝物だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波