渡部暁斗ノルディック複合個人LH銅 3大会連続メダルも「キング」にはなれず

公開日: 更新日:

「負けたとはいえ金メダルに0.6秒差。立派ですよ」

 こう語るのは国際スキージャーナリストの岩瀬孝文氏だ。

【写真】この記事の関連写真を見る(11枚)

 ノルディック複合の個人ラージヒルで渡部暁斗(33)が銅メダルを獲得した。渡部は2014年ソチ、18年平昌五輪の個人ノーマルヒルで連続の銀メダル。自身最後となる今大会は頂点を狙うも、0.6秒及ばなかった。

 冒頭の岩瀬氏が言う。

「前半のジャンプは5位につけ、後半の距離(10キロ)はトップと54秒差でスタート。ジャンプでもう少しリードが欲しかった。この2、3年は金メダルを取るため、ジャンプを強化するのか、クロスカントリーを伸ばすか、両方のバランスを考えたトレーニングをするのか、試行錯誤を繰り返していたことを思い出す。スタジアムに入ってクロスカントリーの強いノルウェー勢に抜かれてしまったが、硬い人工雪の上に週末に降った大雪が覆う難しいコースでもスキーはよく滑っていた。本人の努力はもちろんですが、人工雪にマッチした板とワックスマンのサポートも大きかった」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性