著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

高梨沙羅はスーツ規定に泣いたが…大リーグでも誤審が優勝の行方を左右する

公開日: 更新日:

 北京冬季五輪では高梨沙羅の不可解な「スーツの規定違反」を筆頭に次々と疑惑の判定が発生している。

 大リーグでも、不可解な判定は枚挙にいとまがないが、特にひどいのが次の5つのケースだ。

 今回の高梨に似たケースは2010年6月2日のアルマンド・ガララーガの「幻の完全試合」である。ガララーガはあと1人で史上21人目の完全試合達成者になるところだったが、ジョイス審判の一ゴロを内野安打に判定するあきれた誤審の犠牲になり快挙を逸した。

 1983年に当時ロイヤルズの看板打者だったジョージ・ブレットは突然厳格化された「バットの松ヤニ規定」に違反したとして2ラン本塁打を無効にされる事件があった。

 その当時、バットに松ヤニを広く塗りたくることがはやっており、長さの規定(グリップエンドから46センチまで)があるのを知っている者は少数だった。ブレットも規則には無頓着で、違反行為をしている感覚は全くなかった。悪知恵が働くことで知られるヤンキースのビリー・マーチン監督は勝つための道具として松ヤニ規定を思いつき、ロイヤルズ戦でブレットが2ランを打った直後に審判にバットを厳格にチェックするよう要求した結果、バットは違法と認定。ブレットは退場を命じられ、両球団の法廷闘争にまでエスカレートした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景