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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

移り変わる阪神エースの座…“勝ち運”ゼロの西勇輝から青柳晃洋の時代に

公開日: 更新日:

 阪神西勇輝はどうも勝ち運がないところがある。昨年までプロ13年間で通算101勝、2桁勝利7回、防御率2点台4回と、まちがいなく一流投手なのだが、そのわりに年間最多勝利はオリックス時代の2014年にマークした12勝で、最多勝に届いたことはない。一方で2桁敗戦は3回、リーグ最多敗戦も2回記録している。

 そういう勝ち運のなさという意味では、阪神ではかつての能見篤史、他球団では往年の横浜のエース・三浦大輔も似たようなところがあった。防御率や投球回数のわりに勝ち星が伸びないのは打線の援護との巡り合わせが悪いからで、好投しているのに(相手エースとの投げ合いが多くなるからか)味方打線が沈黙するという気の毒なケースが目立つわけだ。

 実際、今季の西勇もここまで4試合に先発して投球回数27、防御率2.00と、さすがの安定感なのだが、勝ち星は完封した1勝のみ。7回無失点でも勝ちがつかなかった4月12日の中日戦、七回途中まで1失点でも勝ちがつかなかった3月29日の広島戦など、西勇が先発する試合はなぜか悲しいことに打線が沈黙してしまいがちである。

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