カブス鈴木誠也は打撃急失速…「見逃し三振」急増の裏にメジャー審判の洗礼

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 カブス鈴木誠也(27)に陰りが出始めた。

 メジャー1年目の今季は開幕から好調で、4月は打率.279、出塁率.405、4本塁打、14打点。月間最優秀新人に選出されたが、ここにきて当たりが止まり、4月20日から5月5日までの14試合は打率.154、出塁率.235と低下した。

 デービッド・ロス監督は「相手バッテリーが十分に研究している」と話しているが、日本人ルーキーの失速はそれだけが原因なのか。

 鈴木はここまで27三振。そのうち見逃し三振は13個でナ・リーグトップだ(5日現在)。5日までの13試合に限れば、18三振のうち、8個が見逃し三振だ。打席で球を見極めるタイプとはいえ、まだメジャーのストライクゾーンに対応しきれていない可能性もある。だがそれ以上に考えられるのが、審判による「新人イジメ」だ。

 実際、これまでも多くの新人選手が洗礼を浴びてきた。日本人選手も例外ではなく、エンゼルス・大谷翔平(27)も渡米1年目の2018年に厳しい判定を目の当たりにしている。この年の大谷は3、4月に打率.341、4本塁打、12打点をマークして誠也同様、月間最優秀新人に選出された。投打の二刀流として順調なスタートを切ったが、三振数は4月の11個から5月には18個に増えた。際どいコースをストライクと判定されての見逃し三振も少なくなかった。

 ベテランのアンパイアほど、新人にメジャーの厳しさを実感させるために、ジャッジがシビアになるのは普通のことだ。

 鈴木は相手バッテリーだけでなく当分の間、主審のジャッジにも悩まされそうだ。

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