ロッテ佐々木朗希の恐るべき“野球脳”! 鷹打線の「直球狙い」を即修正し逆に緩急で翻弄

公開日: 更新日:

 今年3月、テレビ東京系で放送された日本ハム巨人戦の中継で、落合博満氏と中畑清氏がダブル解説を行った。その際、中畑氏はロッテ佐々木朗希(20)について、「あの(160キロ超の)ストレートと(140キロ台後半の)フォークを見たら、あんなボール打たなきゃいけない。同じ時代にいなくてよかったよ」と発言。すると落合氏は間髪入れずに「いや、慣れるって」と断言していた。

 その言葉通り、佐々木朗希は前回登板のオリックス戦に続き、6日のソフトバンク戦でも初回から直球を狙い打たれた。二回以降はフォークの割合が増え、今宮に適時二塁打を許した四回までに6安打を浴びた。

 しかし、令和の怪物はここから真骨頂を見せた。評論家の高橋善正氏がこう言った。

「佐々木朗希は制球がよく、直球をストライクゾーンに投げ込む。相手打者からすれば当然、直球狙い。それでも大崩れしないのが佐々木朗希の素晴らしいところ。あの柳田を変化球中心の攻めで翻弄し、打者が3回り目に入った五回からは緩いカーブを初球に投じ、カウント球として使った。四回の今宮と甲斐に対しても初球にスライダーを投げていたが、より球速が遅いカーブを使った方が緩急がつけられると判断したのでしょう。決め球もフォークからストレートに変え、五回、六回と無安打投球ですから。ゲームの中で攻め方を修正できるのは、学習能力、野球脳が優れている証拠です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン