著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

レイズの「プライドナイト」が浮き彫りにした米国社会の保守的側面

公開日: 更新日:

 6月は「プライド月間」である。

 これは、米ニューヨークで1969年6月28日に起きたストーンウォール・イン事件に始まる、性的少数者の人権を守る運動月間として知られる。

 現在では米国はもとより、日本をはじめとする世界各地で性的少数者の人権を擁護することを行進に託して表現する取り組みが主流になっている。

 今や「プライド月間」は性的少数者自身や支援者だけでなく、一般企業や自治体などにも広がり、運動の象徴である「レインボーフラッグ」を掲揚したり、6月中は「レインボーフラッグ」に用いられる虹色を活用したロゴマークを使用する光景は珍しいものではなくなった。

 米国のプロスポーツ界も「プライド月間」とは無縁ではなく、いわゆる4大プロスポーツでは、「プライド月間」にあわせてロゴマークの背景色を筆頭に、ユニホームなどに虹色を取り入れている。こうした様子は、球界も性的な多様性の許容が進んでいるかのようだ。

■5選手が虹色の帽子とユニホームの着用拒否

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