著者のコラム一覧
太刀川正樹ジャーナリスト

1946年、東京生まれ。国際ジャーナリスト。早稲田大学教育学部英文科在学中、韓国国立ソウル大学語学研究所へ留学、韓国語を学ぶ。講談社の日本語版「ペントハウス」ニューヨーク特派員などを経験。著書・訳書に「政権交代」「平壌十五号官邸の抜け穴」「オリンピック30年」など。

【Get out of here】ウソだろ? 信じられない! まさか? 冗談だろ!

公開日: 更新日:

 ショウヘイ・オオタニはどこまで進化するのだろうか?

 日本時間9月1日の対ヤンキース戦で、エースのゲリット・コール投手から今季30号となる逆転3ランを放った。打球はMVP争いのライバル、アーロン・ジャッジ外野手の頭上を越えてバックスクリーンへ。その瞬間に地元アナウンサーが叫んだ言葉だ。

「Get out of here」

 普通なら「ここから出て行け!」という意味になるが、「本当かよ!」「マジかよ!」「信じられない!」といったスラングで用いられることもあり、あり得ないことが起きた時に口走ることが多い。大谷の試合中継でよく使われるフレーズのひとつだ。

 アナウンサーはさらに「オハヨウ・ゴザイマス! ヤンキース!」と日本語で叫んだ。「ヤンキースよ、目が覚めたか!」とでも言いたかったのだろう。他のチャンネルでも「スゴイ、ショウヘイ」「キュンです」と誰が教えたのか、日本語で絶叫している。

 筆者は2000年代初頭、ニューヨークで特派員生活を送り、数年間ヤンキースとメッツの年間記者証を首にぶら下げて、松井秀喜新庄剛志を取材する機会を得たが、当時は地元アナウンサーやリポーターが日本語を口にすることを聞いたことはなかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然