侍Jが恐れる「大谷WBC辞退」の大どんでん返しも…本人、エ軍ともに“出場は百害あって一利なし”のワケ

公開日: 更新日:

ドタキャンのエクスキューズ

 しかし、本人はこれまで出場への意欲とも受け取れる発言をしている一方で、「僕が出たいという話はしていない、むしろ向こう(球団)の方が好きにやってくれぐらいの感じで言われている」と、参加を明言したわけではない。球団としても大会に協力的なスタンスでいることが大切。「好きにやってくれて構わない」との発言は、「やっぱり本人の調整が思うようでなく……」とドタキャンするためのエクスキューズとさえ思えるのだ。

 過去の大会を見ても各国の代表候補に名を連ねながら、開幕直前になって出場を辞退したスター選手は少なくない。2013年の第3回大会では前年に新人王に選出され、現在は大谷の同僚であるマイク・トラウトが「キャンプでの練習に専念したい」と出場を辞退。続く17年大会は前年にナ・リーグMVPを受賞したクリス・ブライアント(カブス)が同様に参加を見送った。13年当時は米国内ではWBCの注目度が低かったため、「スター選手の出場をちらつかせてチケット販売や大会の知名度向上を狙うMLBの姑息な手段だ」との批判を浴びた。

 大谷は依然として態度を明らかにしていないだけに、9日、オーストラリアと強化試合を行った侍ジャパンの首脳陣や関係者たちは、ひやひやしているかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    悠仁さまは推薦入学で東大を目指すも…名門・筑波大付属高校が持つ「4人」の枠に入れるのか?

    悠仁さまは推薦入学で東大を目指すも…名門・筑波大付属高校が持つ「4人」の枠に入れるのか?

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

  5. 5
    どちらが“将来の天皇”の注目度 愛子さまは園遊会で猫談義、悠仁さまは玉川大訪問が話題に

    どちらが“将来の天皇”の注目度 愛子さまは園遊会で猫談義、悠仁さまは玉川大訪問が話題に

  1. 6
    「アンメット」の“三瓶先生”にハマる視聴者続出!杉咲花も惚れた若葉竜也「無愛想な魅力」の原点

    「アンメット」の“三瓶先生”にハマる視聴者続出!杉咲花も惚れた若葉竜也「無愛想な魅力」の原点

  2. 7
    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

  3. 8
    阪神・大山悠輔「4年16億円」争奪戦勃発に現実味…評価を押し上げた「目に見える数字」以上の価値

    阪神・大山悠輔「4年16億円」争奪戦勃発に現実味…評価を押し上げた「目に見える数字」以上の価値

  4. 9
    小池都知事の公約「築地は守る」どこへ? 食のテーマパーク機能を有する市場のはずが“多目的スタジアム”に巨人が移転?

    小池都知事の公約「築地は守る」どこへ? 食のテーマパーク機能を有する市場のはずが“多目的スタジアム”に巨人が移転?

  5. 10
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽