汚れた東京五輪に今度は“談合疑惑”が浮上…司直の手は電通に伸びるのか

公開日: 更新日:

 五輪汚職事件をめぐり、特捜部は電通の元専務で組織委元理事の高橋治之氏を起訴した。談合疑惑では電通にもメスを入れるつもりなのか。司直の手はどこまで広がるのか。

 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士はこう言う。

「独禁法違反に問えるかどうかは、受注側に継続的な“談合組織”が形成されていたかどうかが焦点になります。組織委という一時的な組織の発注に対し、受注側が組織的に継続性をもって受注調整をしていたのかどうか。悪質性なども加味されるので、公取委が独禁法違反を認定するハードルは高いと考えられます。一方、刑法上の談合罪は単発的な案件も対象になり得るので、比較的ハードルは低い。特捜部は『談合の疑いあり』との情報を公取委に提供し、受注側への調査の端緒をつくったのでしょう」

 疑惑だらけの東京五輪の総括すらできていないのに、新たな五輪開催なんて到底ムリだ。2030年の札幌五輪招致は、ますます雲行きが怪しくなってきた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  4. 4

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 5

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  1. 6

    参院選で公明党候補“全員落選”危機の衝撃!「公明新聞」異例すぎる選挙分析の読み解き方

  2. 7

    「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    松岡&城島の謝罪で乗り切り? 国分太一コンプラ違反「説明責任」放棄と「核心に触れない」メディアを識者バッサリ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒