羽生結弦「スケーター史上初の単独東京ドーム公演」に識者が疑問符「ふさわしい場所とは…」

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「史上初」に憑りつかれた結果か。

 今年7月にプロ転向したフィギュアスケート羽生結弦(27)が来年2月、一夜限りの東京ドーム公演を開催すると発表。5日に千秋楽を迎えたプロ初の単独公演と同じく、こちらも1人で滑りきるワンマンショーだという。

 主催者によれば「スケーター史上初の単独東京ドーム公演」。収容人数5万5000人の東京ドームにアイスリンクを設営するのも初めてになる。

 アイスショーを開催する規模は観客収容数3000~1万人が相場。それ以上の「ハコ」だと客席が埋まらない可能性が高く、何よりも遠くのスタンド席ではスケーターの動きや表情が観客に伝わりにくい。

 スポーツライターの小林信也氏は言う。

「東京ドームでのアイスショーは決して見やすいとはいえない環境だと思います。アーティストのコンサートは音や歌声が聴けるので、その場にいるだけでも価値があるように感じますが、フィギュアの場合はそうはいかない。たとえ羽生くんが“豆粒”であっても、同じ空間にいたい、という思いでチケットを求めるファンは多いでしょうが、ドームでショーをすることが本当にファンを思ってやっているのことなのかは疑問です。『羽生が東京ドームを満員にした』という事実がほしいだけで、自分のバリューアップのためにやっているのではないか。本当にファンを思うなら、より近くで感じてもらえるような演出をすべき。東京ドームはあまりふさわしい場所とは思えません」

 フィギュアスケートの規模を超えた「欲」で、せっかくの「史上初」が汚点となりかねない。

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