本多雄一は2013年大会で控え扱い「準備は怠らなかった。途中出場でも100%の力を出さなきゃ」

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本多雄一(2013年大会出場/現ソフトバンク二軍内野守備走塁コーチ)

 チームでは不動のレギュラーでも、代表に入ると控えに甘んじる選手が出てくる。本多もそのひとりだった。

 2007年にソフトバンクの正二塁手に定着し、10、11年は打率.296、同.305とバットで活躍したのみならず、2年連続で最多盗塁を獲得(59、60個)。WBC出場前年は打率.246と伸び悩んだものの、11、12年はゴールデングラブ賞に輝くなど、卓越した守備力を誇っていた。

 しかし、WBCでは4試合で2打席のみ。スタメン出場は一度もなく、守備固め、代打、代走のベンチ要員だった。

「それでも『この場面で自分が出場したら……』と、常に試合に出た時のイメージをしながら、準備は怠りませんでした。たとえ途中出場でも、100%の力を出さなきゃいけない。そのためには、イメージすることが大事なんです」

 もちろん、最初から控えに甘んじるつもりはなかったし、「野望」もあった。

「チームとして世界一になりたいという思いに加えて、『活躍して日本の中でも有名になりたい』という一心でやっていた面もあったんですよ。でも、ほとんど出られませんでしたが……」

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