MLBの傲岸不遜にNPBの及び腰…このままでは日本のメジャー選手がWBCに参加しにくくなる

公開日: 更新日:

「何年もかけて本気のアメリカをやっつけたいと準備してきたのに、それは違うだろうと」

 27日、WBCで世界一を達成した栗山英樹監督(61)が日本記者クラブで会見。主催者のWBCI(MLBとMLB選手会が共同運営)に大会運営の見直しを訴えた。

【写真】この記事の関連写真を見る(11枚)

 今大会では準々決勝の試合前に突然、日本の準決勝の相手が米国からメキシコに変更される異例の事態が起きた。WBC公式サイトの日程表には当初、米国が1次ラウンドを勝ち上がった場合、「1次ラウンドの順位にかかわらず準々決勝は18日(日本時間19日)、準決勝は20日(同21日)に戦う」というただし書きがあったが、いきなり削除されたのだ。

■突然の対戦相手変更に「それは違うだろ」

 主催者の都合で大会期間中に突然、対戦相手が変わることなど五輪やサッカーW杯などではあり得ないこと。侍ジャパンもメディアも騒然となったこの一件について、栗山監督は強い口調でこう言った。

「ルールを最初から決めておかないと。(大会が)進みながら変わることがすごいいっぱいあった。僕は準決勝はアメリカだと思っていた。優勝するというより、本気のアメリカをやっつけたかった。投手づくりもそういうイメージでやっていた。決勝で戦えて結果的には良かったですが、MLB主催とはいえ、それは違うだろと」

 栗山監督は宮崎合宿中、「こっちはいろんな要望を(WBCIに)ずっと出している。100個くらい。文句じいさんくらい」と話すなど、大会前から口酸っぱく要望を伝えていた。その一つがメジャーリーガー招集の問題だ。

 栗山監督は宮崎合宿の初日から参加したものの、壮行試合に出場できなかったダルビッシュ(36=パドレス)を例に挙げこう警鐘を鳴らした。

「普通に考えるとあの球数で試合に出すことはあり得なくて。(規定上)一切試合に出られず、いきなり韓国戦にいかないといけない。調整がきかなくて調子が上がらない状況だったのは間違いない。ダルごめんなって謝りましたが、今の形だとアメリカに行ってる選手がWBCに参加しにくくなる。もしくはギリギリまで向こうで試合に出て一発勝負で集まる形しかなくなる。それは日本のファンにとって面白くないこと。表には出せないけど保険のこととかいろんなことがあった。徹底的にやり合いましたけど、それはファンの皆さんに伝える必要のないこと。裏でしっかりやらないといけないこともあるので。僕が感じたことはしっかり言っていきます」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    「立花一派」の一網打尽が司法の意志…広がる捜査の手に内部情報漏した兵庫県議2人も戦々恐々

  3. 3

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  4. 4

    「ロイヤルファミリー」視聴率回復は《目黒蓮効果》説に異論も…ハリウッドデビューする“めめ”に足りないもの

  5. 5

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  1. 6

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  2. 7

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 8

    元プロ野球投手の一場靖弘さん 裏金問題ドン底を経ての今

  4. 9

    米中が手を組み日本は「蚊帳の外」…切れ始めた「高市女性初首相」の賞味期限

  5. 10

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層