選手を「生かす」岡田監督と「殺す」原監督…伝統の巨人・阪神戦で露呈したベンチワーク

公開日: 更新日:

 ベンチワークの差が出たといっていい。

 巨人は13日の阪神戦に敗れ、1勝2敗でこのカード負け越し。これで今季は4勝8敗となり、中日とゲーム差なしの5位と精彩を欠いている。

【写真】この記事の関連写真を見る(11枚)

 巨人OBの評論家・高橋善正氏は、「勝敗の結果以上に気になったのが巨人の原監督と阪神の岡田監督の選手の生かし方です」と、こう続ける。

「阪神はこの日、不振の佐藤輝明に代わってスタメン出場した渡辺を筆頭に、2番手の板山、木浪が揃って結果を残した。選手間に競争が生まれ、チームは間違いなく活性化しています」

 一方の原監督はどうか。「この日、ドラフト4位新人の門脇を8番・遊撃でスタメン起用するなど、若手を起用していないわけではないですが、門脇はこの日、プロ初打点となる適時打を放つなど、結果を残したにもかかわらず、2打席で坂本と交代した。同じくスタメン起用した9日の広島戦と全く同じことをやっている。門脇を『ポスト坂本』として買っているのなら、腰を据えて1試合をフルで使い切って欲しかった。岡田監督が佐藤輝をスタメンから外したのは、『結果が残せないから』と明確な理由がありますが、原監督の起用は門脇の2打席交代しかり、『何でこの選手を使うの? 外すの?』と疑問が生じるケースが少なくありません」

 原監督は今季、輪をかけてベテランと助っ人を重宝している。ここぞの代打は大ベテランの松田(39)と長野(38)。先発ローテは現在、6人中3人が助っ人投手だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  2. 2
    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

  3. 3
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  4. 4
    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

  5. 5
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  1. 6
    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

  2. 7
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  3. 8
    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

  4. 9
    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

  5. 10
    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う

    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う