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宮崎紘一ゴルフジャーナリスト

日本男子ツアーに欠けるディベート力と発信力 グローバル化の波に乗り遅れた理由

公開日: 更新日:

 しかし、新しい意見を打ち出す大西副会長は青木会長に疎まれ、閑職に追いやられて18年に辞任。

 英語が堪能で、メジャーではボランティアでルール担当競技員として活躍し、欧米ツアーとの交渉役だった理事もすでにJGTOを去っていた。

■有能なスタッフ欠如の痛手

 世界のツアーと対等に折衝できる有能なスタッフを欠いては、グローバル化を推し進めることは不可能だ。こうして日本男子ツアーの価値をアピールする、世界に通じる組織づくりにも失敗したといえる。

 ISPS半田会長は自身が持つあらゆるコネクションや、交渉力をフルに使い、DPワールドツアーとの共催大会を日本で成功させた。

「日本のプロゴルフ組織に足りないのは、ディベート力(公的な主題について異なる立場に分かれての議論)の欠如に尽きます」という半田会長の指摘は正鵠を射ている。

 青木体制が続く限り、日本男子ツアーのグローバル化は果てしなく遠いということだ。

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