「納豆」の摂取量が多い女性は心房細動のリスクが低い
「心房細動」は脳卒中や心不全の原因にもなる不整脈で、高齢化とともに患者数は増え続けています。自覚症状が乏しいまま進行することも多く、気づいた時には重い合併症を招くケースも少なくありません。
最近、日本人を対象にした前向き研究で、心房細動と意外な食品との関連が報告されました。大阪府吹田市の住民を長期間追跡した研究によると、「納豆」の摂取量が多い女性では、心房細動の発症リスクが低い傾向が示されたのです。一方、男性では明確な関連は認められませんでした。
この研究では、納豆や豆腐などの大豆食品摂取量を調べ、年齢や血圧、喫煙、飲酒などの影響を調整した上で解析しています。特に女性では、納豆を多く食べる人ほど心房細動の発症が少なく、納豆に含まれるビタミンKやイソフラボンなどが関係している可能性が示唆されました。女性ホルモンとの相互作用も一因ではないかと考えられています。
ただし、ここで注意したいのは、この結果は「因果関係」を証明したものではないという点です。納豆を食べたから心房細動にならない、という単純な話ではありません。観察研究である以上、健康意識の高い人ほど納豆を食べている可能性も否定できません。


















