高校生投手の評価「進学」と「プロ入り」の分岐点とは…通用する要素が一つでもあるか

公開日: 更新日:

「プロのスカウトたちがよく、進学した方がいいってコメントを出しますよね。かつての松坂や田中マー君くらいの実力があればともかく、高校生は基本的に育成含みで獲得するんでしょ? なのに進学を勧めるってことは、箸にも棒にもかからないってことなんでしょうか?」

 最近のことだ。オレが担当する地区の県立高校の野球部監督からこう聞かれた。まだ甲子園に出たこともないフツーの進学校だが、今年の3年生にたまたまプロが注目する右腕がいる。すでに始まっている地方大会にもスカウトが何人も視察に来て、その中のひとりがスポーツ紙に進学を勧めるコメントを出したらしい。

 ストレートの平均球速は143~144キロで、変化球もまあまあ。素質はあるように思うし、むげにもできない。監督にはとりあえず、「素材はいいってことですよ」と答えたものの、進学かプロかの分岐点がどこかと聞かれると具体的に説明できない。仕方なく部長に相談すると、こう言った。

「ストレートの平均球速が147~148キロ、飛び抜けた変化球、狙ったところに確実に投げられるコントロール、非の打ちどころのない投球フォーム……プロで通用する投手の条件だが、このうち、ひとつでも備えていれば、他も良くなる可能性がある。けれども、すべて平均点では、どれもプロで通用するレベルに達しないかもしれない。なので4年後の変化を見てからでも遅くないと思う」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か