大谷翔平は2度目のメスを入れて投手復帰できるのか…トミー・ジョン手術の権威に聞いた

公開日: 更新日:

 右肘の内側側副靱帯損傷が発覚したエンゼルスの大谷翔平(29)。打者としては出場を続けているものの、投手はシャットダウンし、今季中の復帰は消滅した。メジャー1年目の2018年にも右肘の靱帯を痛めてトミー・ジョン手術を行っており、エンゼルスのミナシアンGMは「手術した前回とは別の損傷箇所」と説明。2度目の手術の可能性も浮上する中、果たして投手復帰、二刀流継続はできるのか。トミー・ジョン手術の権威で、慶友スポーツ医学センター長も務める慶友整形外科病院の古島弘三副院長(53)に話を聞いた。

■右手けいれんが予兆

 ──球団は損傷箇所が前回とは違うと発表しました。

「すでに一度トミー・ジョン手術をしているので、同じ箇所か違う箇所かで大きな違いはありません。新たな箇所だからすぐに手術──というわけでもありませんし、問題は痛みがあるかどうか。投げられるのか、投げられないかで手術をするかどうか、判断することになると思います」

 ──大谷は先発した8月4日(日本時間)のマリナーズ戦で、試合中に右手と右手中指がけいれん。今にして思えば、今回の故障の予兆だったと考えてもいいですか?

「今考えると……ではなく、あの時点で考えても予測はできました。実際、私は別の記事(8月19日付の『現代ビジネス』配信記事)でもそれを指摘し、願わくばケガはしないでほしい、と思っていたのですが……悪い予感が当たってしまいました。本来ならばけいれんがあった時点で、しばらく休養すべき。いや、けいれんが起こる前から休むべきでした」

 ──大谷はけいれんで途中降板した翌週の8月10日も中5日で先発した。

「試合に出続けることや、それに伴う記録も大事ですが、最大のパフォーマンスを出すためには、休養が必要です。大谷選手に限らず、体を壊して出場できなくなって初めて、『あの時休んでおけば』と気付くことになってしまう。大谷選手は前半戦は原則中5日で登板していた。おそらく、後半戦は疲労が蓄積し、回復が追いつかないまま次の試合、次の試合となってしまっていたのでしょう。投げた翌日は丸1日、休養するとか、登板間隔を6、7日空けるなどいろいろな対策を取るべきでした」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    2026年夏の甲子園は「不作」を通り越して“凶作”…プロスカウトが指摘する異変の原因

  2. 2

    ヤンキースの「横浜・織田翔希獲得プラン」をスッパ抜く! キーマンに挙がる“日本人実業家”の名前

  3. 3

    夏の甲子園投手 プロ注目の4人をスカウト「ガチ評価」最注目の横浜・織田翔希には“意見”割れる

  4. 4

    佐藤輝明の「メジャー移籍強行突破」に現実味…“阪神残留説”も「折れるつもりはない」の声

  5. 5

    有望高校球児の進路事情に異変! 青学大は「ドラフト指名と同等の価値」「明大より上」とプロスカウト

  1. 6

    佐藤輝明「三冠王」なら年俸いくら? メジャー流出阻止へ阪神が用意する破格の条件

  2. 7

    沖縄尚学・末吉良丞は「TJ手術見込み」でもドラフト指名されるのか…プロ入り断念、大学進学のウワサも噴出

  3. 8

    日本ハム清宮幸太郎は「代打打率.625」 スタメン落ちに文句タラタラでも新庄監督の思うツボ

  4. 9

    日本ハム新庄監督に「自分に甘く他人に厳しい」の特大ブーメラン! “お気持ち表明”も非難轟々

  5. 10

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  1. 6

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  2. 7

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  3. 8

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  4. 9

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  5. 10

    永野芽郁がキャバ嬢で「復帰」もM!LKファンやきもき…共演するかもしれない佐野勇斗への“キラー”ぶり警戒