阪神・才木浩人の“肘痛地獄”を救った「TJ手術」ロッテ朗希との投げ合い制し岡田監督も賛辞

公開日: 更新日:

「これまで右肘が痛くてしょうがなかった。手術が決まってホッとした」

 プロ4年目、2020年オフにトミー・ジョン手術を受けることが決まった際、才木は母の久子さんにこう漏らした。

 3年目の19年5月、二軍戦登板時に右肘に異変が生じ、緊急降板。手術を回避して復帰への道を探ったが、投げるたびに肘に痛みが走った。

 故障が癒えるどころか、症状は悪化する一方だった。歯磨きや洗髪など、私生活にも支障が出始めた。なかなか寝付けない上に、朝起きても痛みが消えない。トミー・ジョン手術の決断によって、暗くて出口の見えないトンネルに光が差した。

 母の久子さんは「親に言ってもしょうがないと思っているのか、手術前のリハビリ中に家へ帰ってきても、弱音を吐くことはなく、悩んだりするそぶりは見せませんでしたが……」と、当時を振り返ってこう言う。

「もう野球ができなくなるんじゃないかと思い悩んだり、何もしていないと頭がおかしくなりそうでトレーニングルームで体を動かしたりしていた、と知ったのは、手術をした後のことでした」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?