大谷翔平はエンゼルスからのQO拒否…移籍“短期契約”狙いの裏に3つの思惑

公開日: 更新日:

 今オフのFA市場の目玉である大谷翔平(29)が長期契約を回避する可能性があるという。

 米スポーツ専門局ESPN(電子版)は日本時間14日、大谷と親しい関係者の話として「平均年俸が高くなる短期契約に前向きなようだ」と報じた。

 大谷の契約を巡っては10年総額500億~700億円の史上最高規模になると予想されている。仮に2~3年契約なら、メジャー最高年俸であるレンジャーズの右腕シャーザーの年平均約49億3000万円(3年総額約148億円)を上回るのは確実だという。

 今年9月に右肘の靱帯を修復する手術を受けた大谷は来季は打者に専念し、投手に復帰するのは早くて2025年。唯一無二の二刀流として完全復活を果たし、市場価値をさらに高めてから再びFAになって大型契約を結び直すとみられているが、短期契約の狙いはそれだけに限らない。

 大谷の代理人であるネズ・バレロ氏の思惑もある。今月10日まで行われたGMミーティング(米アリゾナ州スコッツデール)では、多くの編成担当者が「30球団が欲しがるだろう」と口を揃えるなど改めて大谷への関心の高さをうかがわせた。

 大谷にとって今オフのFAマーケットは売り手市場だけに、いかに顧客に有利な条件で大型契約を結べるかはバレロ氏の手腕次第。今オフの大谷の契約次第では代理人としての名声、新規の顧客開拓にも影響するだけに、本人の希望を優先しながら各球団から好待遇を引き出そうと躍起になっているという。そのための選択肢のひとつが短期契約なのだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    星野監督1年目…周囲から浮いても関係ない「今岡は変わった」と思わせたくてアップから全力だった

  2. 2

    巨人捕手戦争の行方に異変あり…他球団スコアラー指摘「甲斐は絶対的な存在じゃない」「固定ならむしろラッキー」

  3. 3

    今年のロッテは期待大!“自己チュー” 佐々木朗希が去って《ようやくチームがひとつに》の声

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  1. 6

    【新連載】星野監督は講演会でいきなり「おまえはクソ生意気らしいから野村さんと全然あかんかったんやろ!」

  2. 7

    小笠原慎之助ナショナルズ入り!水面下で激化していた争奪戦の舞台裏…プロ野球でタイトル無縁でも大人気のワケ

  3. 8

    阪神・佐藤輝明の機能不全は岡田監督の“旧時代的アドバイス”が元凶か…名球会会員は“前さばき”の悪循環を指摘

  4. 9

    “条件”以上にFA選手の心を動かす日本ハムの「圧倒的プレゼン力」 福谷浩司を獲得で3年連続FA補強成功

  5. 10

    若手の芽を摘む? 巨人・田中将大の活躍次第で崩れ去る「阿部構想」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    星野監督1年目…周囲から浮いても関係ない「今岡は変わった」と思わせたくてアップから全力だった

  2. 2

    フジテレビ騒動で蒸し返される…“早期退職アナ”佐藤里佳さん苦言《役員の好みで採用》が話題

  3. 3

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  4. 4

    若林志穂さん「生活保護受給」をXで明かす…性被害告発時のアンチ減り、共感者続出のワケ

  5. 5

    フジ・メディアHD経営刷新委に吉田真貴子氏の名前…"高級和牛ステーキ接待"で辞職→天下り疑惑の元総務官僚

  1. 6

    今季日本人13人参戦の米女子ツアー 厄介な「敵」は会場ごとに異なる芝質だけではない

  2. 7

    まさか破局? 綾瀬はるか《痩せすぎじゃ?》の声で気になる11歳年下アイドルとの結婚の行方

  3. 8

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  4. 9

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  5. 10

    フジテレビ危機で泣いた松本潤、笑うキムタク…「どうする家康」の黒歴史を“上書き”できない不運