日大アメフト部廃部決定の裏に「外様排除」と根深い「隠蔽体質」…すでに上がる“2年後には復活”の見立て

公開日: 更新日:

■“悪質タックル”から再建のチャンスを自ら潰した

 そんな再建の芽を摘んだのは、他ならぬアメフト部の関係者だった。

「21年夏に橋詰監督が3年契約の満了ということでクビを切られた。結果も成果も出し、橋詰監督本人が契約延長を望んだにもかかわらず、一方的な判断でした。後任は日大アメフト部OBの平本恵也ヘッドコーチを挟み(監督不在)、22年からは中村敏英監督が就任。部が薬物事件の渦中にいながら、処分も受けず、今も説明責任すら果たさずに“雲隠れ”している監督です。

 橋詰前監督のクビを切り、日大OBを招聘したのは、日大の体育会系運動部を取り仕切る競技スポーツ部と一部の理事だと聞いている。日大競技スポーツ部は相撲部とアメフト部一派が幅を利かせていますから、外様の橋詰監督を排除したのではないか。実はクビを切られる前から橋詰前監督の悪評が出回っていた。出所を探ると、日大のアメフトOBということがほとんど。外様を排除する、排他的でムラ社会的な日大アメフト部の体質が背景にあります」(前出の津田氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較