巨人ドラ1西舘勇陽の憂鬱…「奪三振1」は“東都のドクターK”の自信になるか、悩みの種か?

公開日: 更新日:

 まだキャンプも半分を過ぎた時期だ。ギアを上げるのはこれからで、焦る必要はないとの声はある。それでも本人は不安を感じ始めているのかもしれない。

【写真】この記事の関連写真を見る(19枚)

 三振と空振りを取れるようにーー。

 18日、そんなテーマを掲げて今キャンプ初の対外試合となる韓国サムスン戦に先発した、巨人ドラフト1位右腕の西舘勇陽(21)。結果は2回2安打1失点で、奪三振は空振り三振1つだけだった。

 中大時代はMAX155キロの速球と多彩な変化球を武器に「東都のドクターK」と言われ、巨人入団が決まった当初は阿部慎之助監督もリリーフ起用、抑え抜擢の可能性を口にしていた。

「西舘は1イニングを三者凡退に抑えた11日の紅白戦初登板後も、『空振り三振を取れていない。結果的に(バットに)当てられている』と反省を口にしていた。確かに奪三振率が高いとの前評判の割には、ここまでは空振り率が低い印象です。もちろん、時期が時期ですし、本領を発揮するのはこれからでしょうが、プロとアマでは打者のコンタクト能力に大きな差がある。質のいいボールを、なおかつコースにしっかり投げ切れなければ、そう簡単に空振りは取れない。本人が『空振りが……』『三振が……』と繰り返し口にしているのは、その辺の戸惑いがあるのかもしれませんね。すでに先発起用が決まったわけだし、そこまで気にする必要はないと思うのですが」(他球団スコアラー)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」