学法石川・佐々木監督が語る古巣の全国制覇と新天地のチーム作り「髪型自由と言ったら拒否られて…」
                        
 ――就任直後の学法石川はどのような感じでしたか。
「ずっと昔の話ですが学法石川はやんちゃなイメージがあって、今ではそんなことはないだろうけど、僕もイメージが先行しちゃって。どうしようかな、何かまず変えようかなと思ってたんですよ。僕は昔から髪型を自由にしていて、須江の代も髪を伸ばしています。だから最初に『君たち髪の毛自由にしていいよ』っていうのが第一声でした。でも、拒否られました」
 ――それはなぜ?
「いや、あなたに言われたくないよってことですよね。『僕らは坊主でいいですよ。あなたはそういう風に言うかもしれないけど、僕らは今まで通りでいいですよ』っていう拒否反応だったと思います。仙台育英で色々やったからって偉そうにすんなよっていう感情が芽生えてもおかしくないと思います」
 ――どのようにしてチームは変わったと。
「ロッテにドラフトで指名された黒川凱星(19)っていうのが本当に情熱があった。その情熱が空回りばっかりした3年間なんですけど、空回りするぐらい情熱があったんです。結果は出なかったですけど、残してくれた功績は大きいと思う。そのあと続いてきた奴らがだんだん雰囲気を変えてきた。なんていうか、弱いですし、体もないから打球も飛ばない子たちなんですけど、僕たちでも甲子園に来れるんだ、みたいには思ってくれてるんじゃないかなと」
                    

                                        
















