桐生祥秀が日本選手権5位完敗…個人種目でのパリ五輪絶望的、日本のリレーメダルも絶望的

公開日: 更新日:

 敗者とは思えない、すがすがしい表情だった。

「全力で走った。で、負けた。そんな感じです」

 元日本記録保持者の桐生祥秀(28)が30日の日本選手権男子100メートルで5位と完敗。雨中の悪コンディションだったとはいえ、タイムも10秒26と平凡で、個人種目でのパリ五輪出場は絶望的になった。にもかかわらず、時折、笑顔を見せながら淡々とレースを振り返ったのは今の自分の実力を理解しているからだ。

 右足の故障で2021年の東京五輪の個人種目から代表漏れして以降、心身の不調で苦しんだ。長いトンネルに入り込んだが、それでも陸連内には待望論があった。

「パリ五輪で2大会ぶりの表彰台を狙う400メートルリレーのメンバーが固まらないからです。特に第3走者が懸案で、コーナーワークなど経験とセンスを求められるポジションになんとか桐生が入ってくれれば……という期待があったのです。とはいえそれも、今回の日本選手権で復活を印象付けるタイムと結果を出してこそでした」(担当記者)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー