出雲駅伝でドーピング違反が判明…大学駅伝界に忍び寄る禁止薬物の影に「箱根」が呑まれる日

公開日: 更新日:

大学駅伝界に衝撃が走った。

 19日発行のスポーツ報知は、「昨年10月の出雲駅伝に出場した選手がドーピング違反で、所属チームが失格処分を受けることがわかった」と報じた。同紙によれば、この選手は出雲駅伝後の調査で違反が判明し、11月の全日本大学駅伝と正月の箱根駅伝には出場していなかったという。

 失格処分になる大学はいずれ明らかになるが、この一報に大学の駅伝関係者は大きなショックを受けている。

 実業団OBがいう。

「今回は留学生を疑う声があるようですが、こういう話は本当に聞きたくなかった。ドーピング違反が箱根駅伝関連で起こる可能性も否定できない。箱根駅伝は関東学連主催の大会ですから、箱根路を走れるのは関東の大学のみ。今年は100回の記念大会だったので、昨年10月の予選会は全国の大学に門戸を解放したものの、関東以外の11大学は本戦切符を獲得できなかった。それは当然で、全国の有望な高校生はすべて関東の大学に進学するような状況ですからね」

 このOBが続ける。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった