体操・村上茉愛が「漢気精神」で不祥事まみれの組織中枢に殴り込み 史上最年少28歳で女子強化本部長就任

公開日: 更新日:

 彼らが指導者や協会や連盟の中枢を選択しない背景には、歪んだ組織構造に一因がある。協会や連盟のトップにその競技とは無関係の政治家や実業家が座り、競技のプロである若手選手が入り込めないことも。古参の居座り、派閥争いなど、古い体質の影響も少なくない。それが不祥事の温床にもなっている。

 また、協会や連盟の仕事は〝ボランティア〟の要素が強く、儲からない、組織を改善できない、稼げない。それなら解説者やトークショー、教室開催などで生計を立てるしかない、という考えに至るのかもしれない。

 今回、村上が就任した強化本部長はいわゆる現場監督。「名選手は名監督にあらず」とはいえど、メダリストという称号は選手を納得させる大きな手段のひとつでもある。

 日本体操協会は過去にパワハラ問題や未成年代表選手の飲酒喫煙騒動など問題が多発した。その協会が変わろうとしているとすれば、村上の就任は組織改革の大きな一歩になるかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「U18代表に選ぶべきか、否か」…甲子園大会の裏で最後までモメた“あの投手”の処遇

  2. 2

    コカ・コーラ自販機事業に立ちはだかる前途多難…巨額減損処理で赤字転落

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    参政党・神谷宗幣代表 にじむ旧統一教会への共鳴…「文化的マルクス主義」に強いこだわり

  5. 5

    山﨑賢人&広瀬すず破局の真偽…半同棲で仕事に支障が出始めた超人気俳優2人の「決断」とは

  1. 6

    ご都合主義!もどきの社会派や復讐劇はうんざり…本物のヒューマンドラマが見たい

  2. 7

    「石破続投」濃厚で党内政局は形勢逆転…そしてこれから始まる“逆襲劇”

  3. 8

    福山雅治「フジ不適切会合」参加で掘り起こされた吉高由里子への“完全アウト”なセクハラ発言

  4. 9

    巨人・坂本勇人に迫る「引退」の足音…“外様”の田中将大は起死回生、来季へ延命か

  5. 10

    自民保守派が“石破おろし”で分裂状態…次期党総裁「コバホークだ」「いや高市だ」で足並み揃わず