阪神・森下翔太 気掛かりな交流戦の後遺症…昨季は不振が尾を引き二軍落ちも経験
7連敗中の阪神がようやく勝った。
18日のロッテ戦に8-1と大勝。先制適時打を含む4打数2安打2打点の森下翔太(24)はお立ち台で、「交流戦は本当に苦しかったんで、自分自身もなんとか工夫しながらやっていたんですけど」と苦しい胸の内を吐露した。
その言葉通り、交流戦はこの日の試合前まで打率.196。3本塁打を放っているものの、7連敗中は.133、1本塁打、3打点とブレーキ役となることが多く、三回1死三塁の好機で右前にはじき返したこの日の先制適時打が実に17打席ぶりの安打だった。
「まず明日しっかり勝って、ここから連勝したいと思いますので、熱い声援、よろしくお願いします!!」
スタンドからの大歓声に応えるように巻き返しを誓ったが、19日を含めて残り4試合となった交流戦後も不安は残る。
「森下は過去2年間の交流戦でも苦労した。昨年が打率.246、1本塁打、9打点で、23年は打率.200、0本塁打、0打点。加えて気がかりなのは、交流戦の不振が尾を引くことで、24年は交流戦後の10試合で打率.115と大不振。当時の岡田監督から二軍での再調整を命じられるなど、泥沼にはまり込みました。23年も打率.231と引きずりましたから、まだまだ安心はできません」(阪神OB)
14日の楽天戦では左ふくらはぎに自打球を当て、翌日はプロ初のDHで出場。状態が心配される中、前日17日には左手に死球を受けた。踏んだり蹴ったりだった連敗中の鬱憤を9試合ぶりのマルチ安打で晴らした格好ではあるが、リーグ戦再開後の打棒も心配である。