阪神・佐藤輝明いよいよ三冠王に現実味 リーグ独走17号満塁弾!「チャンスは十分にある」と球団OB
甲子園の空に高々と舞い上がった打球がバックスクリーン右へ吸い込まれた。
阪神の佐藤輝明(26)が昨8日のオリックス戦でリーグを独走する17号満塁本塁打。衝撃の一打にスタンドの虎ファンはやんやの大騒ぎで、チームの勝利に貢献した。
プロ5年目にしてついに覚醒の時を迎えた大砲は、今季58試合目で早くも昨季の16本塁打を超え、年間46本塁打ペース。11本塁打で2位の牧(DeNA)には6本、3位森下(阪神)には7本の大差をつけている。近年、セで本塁打王を分け合ってきた村上(ヤクルト)、岡本和(巨人)が揃って故障で離脱しており、このままのぺースで打ち続ければ、タイトル獲得は間違いないだろう。
「いや、今季の佐藤輝なら三冠王も夢じゃない」というのは、コーチ経験のある球団OBだ。
「45打点は森下と1差、牧とは8差でトップ。チームでは4番を任され、1~3番の近本、中野、森下の出塁率が高いだけに、今後も着実に打点を重ねていくでしょう。課題は現在.284でリーグ8位につける打率ですが、今季の佐藤輝は三振数(65)はリーグワーストながら、本塁打に加え、二塁打、三塁打の合計(19)もリーグトップ。長打率は昨季の.439から.613へ大幅に上昇しています。つまり、昨季は凡打だった打席で多くの長打を放っているわけです。しかも19四球は同7位タイ、出塁率.340も9位と、確実性も上がっている。打率はプロ2年目以降、2割6分台とそれなりの数字を残していましたし、今季のセは近年の投高打低の流れもあり、3割超えはトップのファビアン(.306=広島)一人だけという混戦模様。チームも優勝争いをしており、打撃成績を伸ばしやすい環境でもある。三冠のチャンスは十分にありますよ」